【コロナ後も伸びる個別株を探せ】Link-Uの分析

FINANCE

ワクチンの登場により、コロナ禍が開けることを織り込んだマーケットが当たり前になって来ましたね。
今回は、コロナ明けが期待されて暴落していた新興市場において、リスクリワード的に妙味があると考えている「Link-U」について記事を作成してみました。

本記事の内容

  • 電子マンガ業界分析
  • Link-Uの他社との差別化ポイント
  • 現在の株価と、投資判断
  • 総評

電子マンガ業界分析

まず、電子マンガ業界の収益構造や分析は「かぶかつ」さんの動画にわかりやすくまとまっておりますので、まずはこちらご参照ください。

上記の動画で、電子マンガ業界の成長性や、商流等について概要を掴んでいただけましたか。

Link-Uの他社との差別化ポイント

次に上記の動画で登場した企業と比較した際に、Link-Uの特徴となるポイントを下記の通りまとめました。

  • 出版社をパブリッシャー(発行元)としている
  • サーバープラットフォームの構築に強みがある

1.出版社をパブリッシャー(発行元)としている

Link-Uは「電子書籍」の配信を行う運営会社ではなく、高性能なサーバーを中心に、
Webサービスのプラットフォームを提供している会社になります。
そのため、マンガ事業においても全てパブリッシャーとして関与しております。
※2020-4Q決算説明資料引用

パブリッシャーとして、漫画アプリに関与する場合のメリット・デメリットは下記になります。

メリット:出版社側にとって、サービスの収益を伸ばすインセンティブが多いため、出版社と密に協業ができる。
※出版社側にとっても、コンテンツのみの販売と比べて1販売あたりの粗利率が高くなる。
→出版社と共創する密な関係を築くことで、漫画以外のコンテンツについて、サービス展開をする際に他社よりも依頼されやすい状況を整えられる。

デメリット:機動的なマーケティング施策がとりづらい。
→出版社と共同して事業を営んでいるため、Link-U側で前月サービス利益以上の広告宣伝をしたくても、あくまでも出版社の運営方針が前提になるため、
機動的なマーケティング施策をとることができない。※Amaziaと比較して、売上高成長率がいまいちなのはこの理由が大きいと想定。
※2020-4Q決算説明資料引用

2.サーバープラットフォームの構築に強みがある

LInk-Uは東大卒のエンジニアを中心に、自社設計の高性能なオンプレミスサーバーをワンストップで構築しております。
近年AWS等のクラウドサーバーが中心になっておりますが、AWSは高性能ですが重量課金のため、
サービスがグロースした場合や、動画や画像等のコンテンツを大量に配信をする場合は想定以上のサーバー費用がかかる可能性があります。

そのため、多くのトラフィックが見込まれるサービスを開始する場合、Link-Uのサーバーを使用したいとの引き合いが数多くあるため、
営業活動は一切していないことををIRの方からお伺いしました。
上記のように、漫画配信事業に囚われずに、成長を遂げられることが最大の強みかと思います。
※2020-4Q決算説明資料を引用

定量情報も踏まえた投資判断

次にLink-Uの定量・定性情報を踏まえた投資判断をしていきます。
それぞれ、以下のポイントに分けて、投資判断をしていきます。

  • 競合他社との比較を踏まえた判断
  • 過去のPBRを踏まえた判断

1.競合他社との比較を踏まえた判断

下記の図は「かぶかつ」さんが電子マンガ業界として挙げてくださった6社の現在のPBRと来期の会社予想売上高成長率をプロットした図になります。
点線が回帰曲線を示しており、回帰曲線より上に位置している銘柄に、定量的に投資妙味がありそうですね。
次の過去のPBRを踏まえた判断では、回帰曲線より上に位置しているイーブックイニシアティブジャパン、Amazi、Link-Uそれぞれの過年度におけるPBRを踏まえて判断をします。

2.過去のPBRを踏まえた判断

▼イーブックイニシアティブジャパン
下記の図を見る限り、現在のPBRは過去3年間のなかで丁度真ん中付近のPBRになっているかと思います。
コロナの影響によって、力強く売上高成長率が伸びたため、高い評価を得ていることが分かりますね。
▼Amazia
Amaziaはコロナの影響によって、力強く業績を伸ばしたことにより、利益剰余金が増えたことと、力強い売上高成長率を7月ごろ付近に高く評価されたことも相まって、
PBRが3年間で最低に近しい水準に近づいていることがわかるかと思います。
※上の図を見る限りでは一番投資妙味がありそうですが、コロナのブーストによって来期の業績予想が100%増の実績を達成したところから、
40%増程度の増加率にとどまってしまったことが投資家の期待値を損ねってしまっているものかと思います。
▼Link-U
Link-Uについては、コロナショックによって大きく下落をした3月以外一度も、PBR10倍以下にタッチしていないことがわかると思います。
これは同社のもつサーバープラットフォームの技術が高く評価されていることの証左であるかと思います。

総評

ここまでお付き合いいただきありがとうございました。
上記の定量情報を見る限り、AmaziaとLink-Uそれぞれに投資妙味がありそうですね。
その中でも、私がLink-Uの方に投資妙味があると考えている最大の理由は、
教育事業においても、NHK出版との協業をなし得たことにより、漫画事業(小学館をフラッグシップにほかの出版社に横展開する)と同様な形で成功を納める未来が見えたためです。

つい最近、NHK出版と共同でリーリスをしたポケット英会話というアプリは、
もともとNHK出版よりラジオで配信をしていた月27万部テキストが購読されているラジオ英会話をアプリに置き換えたものになります。

ラジオの弱点である、いつでも聞くことができないというメリットと、テキストを持ち歩かなくても良いというメリットを掛け合わせた本アプリは、
Link-Uのサーバープラットフォームを教育事業においても使用する皮切りに充分なるのではないかと思い
PBRが最低に近い水準(ダウンサイドリスクは、PBR10倍を想定)の今の株価には十分な投資妙味があるのではないか思います。