上場のメリット・デメリット

FINANCE

今回は、私が就職活動をしている際に、
役員の方から質問された
「上場することのメリット・デメリット」
についてまとめていきます。

本記事の内容

  • 上場するメリット(上場時、上場後)
  • 上場するデメリット(上場前、上場後)
  • 結局どちらが、良いの?

上場するメリット

上場するメリットとしては、下記の3点が挙げられます。

  • 1.市場から返済義務のない資金を調達できる。(公募増資等)
  • 2.会社の知名度やブランド価値が向上する。
  • 3.会社内の管理機能が強化される。

1.市場から返済義務のない資金を調達できる。(公募増資等)

上場を目指している会社の規模感にもよりますが、
私は市場から返済義務のない資金を大規模に調達できる
ことがまず真っ先に上場のメリットとして挙げられます。

上記図のように新規上場をし、資金調達(増資等)をすることで、
現預金残高(流動資産)が増え、
会社にとって必要な投資活動(サービス向上、M&A等)
にお金を割くことが可能になります。また、新規上場時だけではなく、
必要に応じて株主に対して伺いを立てる
(定款に記載基本的には取締役会の承認)
ことで改めて大規模な資金を調達(増資等)できます。

このように、返済義務のない資金を大量に市場から
調達できるメリットは、資金面において世界の
大企業と競争をしていく必要がある企業や、
借入金では資金を調達しずらい企業にとって
大きなアドバンテージになります。

実際、バイオベンチャー企業であるアンジェスは、
営業活動によって消失してしまった
利益剰余金(資本金)を補填し、
会社にとって必要な投資活動や調達活動を継続的に行うことで、
事業を継続させております。

2.会社の知名度やブランド価値が向上する。

また、上場することで会社の知名度やブランド価値が向上し、
自社の採用活動や、営業活動に良い効果があります。

ここでは、2019年の12月に上場した、
お酒が格安で買えることで有名な、
カクヤスを例に取り上げたいと思います。

上記の図を見て頂ければわかるように、
上場を機にカクヤスオンラインショップにおけるアクセス数が
1.3倍になっていることがわかるかと思います。
上場を機に、認知度が1.3倍向上し、
認知度が向上したことで採用活動や営業活動において良い影響が起こる可能性があることは創造に難くないですよね。

3.会社内の管理機能が強化される

3つ目のメリットは社内の管理機能が強化されることです。
上場することで、企業は経営上の不正行為のリスクを抑える
社内ルールや仕組みが体系化され、
不正が起きづらい企業体質に昇華します。

上場するデメリット

他方、上場するデメリットとしては、下記の2点が挙げられます。

  • 管理コストの増大
  • 意思決定の迅速性、自由度の希薄化

1.管理コストの増大

上場するデメリットとしては、何より管理コストが増大することが挙げられます。
内訳としては、下記図の費用が概算されます。

(参考:CREA BIZ IPOのスケジュールと上場費用)

上記費用が、毎年管理コストとしてかかるとするのであれば、

かなりの費用を上場準備期間中(早くても3年)支払い続けることが想定されますよね。

また、社内人件費が年間3000万円かかると見積もられているため、
管理部門の人材には過大な負荷がかかること想像に難くありません。

その他詳しい情報については、
参考ページとして載せております、CREA BIZ IPOの当該ページをご参照ください。

2.意思決定の迅速性、自由度の制約

また、上場することで迅速であった意思決定が 遅れてしまうことも考えられます。 非上場企業であれば、 経営者を中心に迅速な意思決定をしていた組織が、 上場することで株主にお伺いを立てならが、ガバナンスも気にする必要のある慎重な意思決定が求められるようになります。

結局どちらが、良いの?

上記のメリット・デメリットがあったうえで、
結局どちらが良いのか結論をまとめます。

私の答えは、会社のビジネスモデルによるになります。

冒頭お伝えした通り、
上場会社にあって、非上場会社にはない最大のメリットは、資金を市場から調達できることです。

つまり、会社のビジネスにおいて、資金を大量に調達する必要があり、調達した資金の使い道について、
整合性や納得感があればあるほど上場するメリットのある会社だということです。

例えば、あなたが投資家で調達した資金の使途について、
IR担当者に問い合わせをした際に、
納得感のある回答を頂けていればいるほど、
信頼できる会社と考えても良さそうですよね。
他にも、就職活動をしている方であれば、
どのような企業がお金を集めているのか、
また、どこに投資していくのかに着目をしてみると、
その企業が長期的にどのような成長戦略を抱いていているのか
より解像度高くその企業や業界の状況が見えてくるかもしれませんね。

長文お付き合いいただき、ありがとうございました。

次回は、今回お伝えした資金調達の意図をフックにIPOをする企業の分析をしてみたいと思います。
また、お付き合いいただけますと幸いです。

以上、ryukiでした。